多肉を育て始めていくと、よくわからない多肉用語に遭遇すると思います。何となく分かるものもあれば何のことだか分からない事もあると思います。そこで用語一覧を作成してみました。
また、多肉育成の過程でのあるあるもまとめてみましたので良かったらご覧下さい。
この記事で分かる事
・よく聞く多肉用語が分かる。(メジャーではないものも少し含みます。)
・タニラーあるあるが分かる。
- 多肉植物の用語一覧表 あ~ら
- あ行……育苗箱・育苗トレー・ウォーターマーク・ウォータースペース・エッジ・SP・オルトランDX
- か行……学名・カイガラムシ・カキ仔(かきこ)・株分け・カルス化・カット苗・休眠期・気根・吸汁・キール・季節錦・群生・グラプトベリア・茎立ち・原種・腰水・木立・黒点病・交配種・高温障害
- さ行……ジュレ・浸透移行性・宿根草・スカートを履く・成長点・石化・セデベリア・セルトレーとセルボックス・属間交配
- た行……タニパト・多肉沼・多頭・爪(ティップ)・底面給水・綴化・胴切り・徒長
- な行……中斑・抜き苗・根詰まり・根鉢
- は行……ハダニ・ハイブリッド・葉挿し・葉焼け・パキベリア・斑入り・普及種・プラグ苗・文頭・ブルーム・星になる
- ま行……実生・水切れ・無茎(むけい)
- や行……
- ら行……ランナー・流通名・ロゼット
- タニラーあるある10選
多肉植物の用語一覧表 あ~ら
商品から名称まで様々あり、はじめのうちは分かりにくいかもしれません。しかし多肉が好きな方は意識しなくてもいつの間にか覚えていた。なんて事もよくあります✨
あ行……育苗箱・育苗トレー・ウォーターマーク・ウォータースペース・エッジ・SP・オルトランDX
育苗箱(いくびょうばこ)……
育苗トレー……
セルトレーを使用する時、セルトレーだけだと持ち運ぶ時に土の重さに耐えにくく折れやすいので、セルトレーの下敷きとして使用すると持ち運びがしやすくなります。こちらの商品はホームセンターで購入された方が安いです。
ウォーターマーク(ファセットライン)……葉の成長跡が水が波うったような模様として残る事。全ての苗に出るわけではないです。紅葉が少しさめてきた時の方が模様が見やすいです。
ウォーターマークが出やすい品種
シャンペーン、ヒアリウム、ラウリンゼ交配(オレンジモンロー等)、白夜(ホワイトナイト)、メキシカンジャイアント、トリマネンシス、ブラックサバス、恋心等
ヒアリウム(ハニーミント)
メキシカンジャイアント(多肉専門VERVE)
ウォータースペース……
鉢に入れる土の量を鉢いっぱいまで入れず、わざと少なめにして水やりした時に水がたまりやすくするスペース。(水が好きな多肉向き)
エッジ……葉の淵のこと
紅葉するとエッジが縁取られたようにキレイに染まるといって代表的なのが花うららやメキシコポルデンシス等
SP……
Species(種)の略語。親がだれか分からない苗のこと。
オルトランDX……
多肉の天敵、ハダニから守ってくれる浸透移行性の薬剤。商品名がオルトランと言ってもDXが付くタイプと付かないタイプと2種類あり、ハダニから守ってくれるのはDXが付く方です。
か行……学名・カイガラムシ・カキ仔(かきこ)・株分け・カルス化・カット苗・休眠期・気根・吸汁・キール・季節錦・群生・グラプトベリア・茎立ち・原種・腰水・木立・黒点病・交配種・高温障害
学名と流通名……
学名:世界で通用する正式な名前。
流通名:地域によって呼ばれている名前で、世界では通用はしない名前。
例:
学名:adolphi
流通名:黄麗(オウレイ)or月の王子(呼び方は1つではないことがあります。)
カイガラムシ……
白いゴマのように見える害虫で、発生すると病気になるリスクが上がります。カイガラ虫はメスとオスが揃わなくても増えることができるので、1匹ぐらい大丈夫だろうと放置すると大量発生につながりますので、見つけ次第駆除しましょう。
カイガラ虫の対処方法はこちら↓↓
カキ仔(かきこ)……親株から切り取った子株のこと。
株分け……親株から出た子株を根付きで分けること。
カルス化……葉挿しの付け根にコブができること。葉挿しが成功する率は低くなりますが、時間をかけて発芽することもあります。
カット苗……親株からカットした根が付いていない苗のこと。
休眠期……成長期とは逆に成長がゆっくりになる時期。水も成長期程必要としないので、水やり回数は少なめにしましょう。
気根……土の中とは別に、空気中に露出して根が生えること。
吸汁……植物に付着して栄養分を吸い取ること。アブラ虫やカイガラ虫は吸汁性の害虫。
キール……葉の反りぐあいのこと。
季節斑(きせつはん)……季節によって現れる期間限定の黄色い中斑(なかふ)のこと。
群生……同じ苗が群がって生えること。1つの株から沢山子株が生えている苗を群生株と言います。
グラプトベリア……グラプトペタルム属とエケベリア属を交配してできた属のこと。
茎立ち……茎が成長の過程で伸びた状態。
木立と似ていますが、木立の場合は木質化しています。
徒長との違いは、徒長の場合は葉と葉の間が伸びて不格好の状態で茎が伸びています。
原種……品種改良していない素の植物のこと。
腰水……容器に鉢を入れ、鉢の半分か半分以下ぐらいまで容器に水を注ぎ、水に浸したままにすること。主に種から育てる時にこの方法を使います。
木立(こだち/キダチ)……茎が木の幹のようになって成長すること。茎立ちと似ていますが、木立は木質化しています。
黒点病……葉や茎に黒の斑点模様がでる病気。周りが滲んだようにでるものと、でないものがあります。
主な原因は病原菌である糸状菌です。土の中や空気中に潜んでいますが、風や雨によって土から菌が舞い上がり、葉や茎の表面に付着し黒点ができます。
対策:薬剤散布が有効です。(模様が消えるわけではなくこれ以上酷くならない為の薬です。)
ベニカXファインスプレー(サンドラッグe-shop)
発生前の予防薬:
ダコニール(ガーデニング用品テラコッター)TPN
交配種……異なる品種のかけ合わせで作ったもの。人で例えるならハーフのこと。
例:♀カンテ×♂シャビアナ=アフターグロー(交配種)
高温障害……夏などの日差しが強い時季に直射日光に当て続けると、苗の色が抜けてしまったかのように白っぽくなります。高温障害かかっている部分は成長が止まってしまう事もあれば、長い月日をかけて復活する事もあります。ただ、重度の高温障害になってしまうと枯れてしまうこともあります。
※かかってしまった時の対処方法は、高温障害にかかってる部分だけカットし、かかっていない部分を救出。その後は日差しがやわらかい遮光された場所で管理します。
さ行……ジュレ・浸透移行性・宿根草・スカートを履く・成長点・石化・セデベリア・セルトレーとセルボックス・属間交配
ジュレ……組織が崩壊してゼリーのようにブヨブヨになった状態のこと。
対処方法・予防方法についてはこちらをご覧下さい↓↓
浸透移行性……薬剤を植物本体に取り込み、免疫力をつけてくれること。
宿根草(しゅっこんそう)……成長期以外は土の表面上では枯れたように見えますが、時期になると復活する植物のこと。
散り斑キリンソウや子持ち蓮華等がその部類。
スカートをはく……水のあげ過ぎや日光不足で起こる葉が反り返りすぎた状態のこと。その状態がまるでスカートを履いているように見えることから言われています。
成長点……新芽が出てくるポイントのこと。
石化(せっか/セキカ)……一つ一つのロゼットが分かりやすい状態。
セデベリア……セダムとエケベリアの掛け合わせでできた品種。
セルトレーorプラグトレーとセルボックス……セルトレーorプラグトレーはセルボックスをさらに細かくした状態のもの。
セルボックス(ガーデニングと雑貨の菜園ライフ)
属間交配(ぞくかんこうはい)……属性の違う品種を交配すること。セデベリアやパキベリアは属間交配。
た行……タニパト・多肉沼・多頭・爪(ティップ)・底面給水・綴化・胴切り・徒長
タニパト……多肉に異常事態が起きていないか見回りすること。
多肉沼・沼る……ドハマりすること。
症状一例:これ以上増やすまいとショップに近づかないようにしていても、体が売り場に引き寄せられ購入してしまうぐらいハマっている状態。
多頭と文頭……
多頭:根は共有されていて親葉から双子、三つ子としてでること。
文頭:1株のこと。
爪(ティップ)……葉先の尖った爪先のこと。
底面給水……容器に水をはり、鉢底から水を吸わせる方法。腰水との違いは、底面給水の場合はある程度土が水を吸ったら水から引き上げる。
綴化(てっか)……石化(せっか/セキカ)似ていますが、綴化はロゼットが分かりにくいグチャグチャの状態。
胴切り……茎の部分をカットすること。
徒長……日光不足の状態で水やりをすると、ロゼットの形は崩れて茎と茎の間が伸びてしまった状態のこと。
な行……中斑・抜き苗・根詰まり・根鉢
中斑(なかふ)……葉の中央に斑が入ること。
抜き苗……根の付いた株のこと。
根詰まり……水やりをしても水が吸えないほど鉢の中で根を張りすぎている状態のこと。
根鉢……鉢の中全体に根をしっかり張っていること。
は行……ハダニ・ハイブリッド・葉挿し・葉焼け・パキベリア・斑入り・普及種・プラグ苗・文頭・ブルーム・星になる
ハダニ……乾燥を好むダニで多肉から栄養を吸い取る害虫。水で簡単に洗い流せますが、薬剤をローテーションで散布した方が殺虫もでき予防にもなります。
シーズンごとにローテーションするのは、ダニに耐性をつけさせないためです。
ダニ剤ローテーションセット(所沢植木鉢センター)
ハイブリッド(hyb)……2種類以上の品種が掛け合わさっていて、何と何を交配したか分からない苗のこと。
葉挿し……葉だけで増やす方法。
葉焼け……強日差しにより、葉の表面が焦げたように焼けること。
パキベリア……パキフィツムとエケベリアの交配品種。
斑入り(ふいり)or錦……葉緑素をもたない部分。紅葉するとクリーム色やピンクに染まります。
普及種……メジャーな苗としてよく流通していて、丈夫で育てやすい苗のこと。
プラグ苗……プラグトレーで育てた苗のこと。
文頭と多頭……
文頭:1株のこと。
多頭:1つの苗から枝わかれしたように2つ以上の株がでること。根は共有されたもので親株が双子、三つ子としてでること。葉挿しで増やす時に多頭で出てくることがあります。
ブルーム(お粉)……果糖の一種です。このブルームがあることにより、強い日差しや水分の蒸発など身を守っています。触ると簡単に取れてしまうので、できるだけ触らないようにきをつけて管理しましょう。
星になる……苗が枯れてしまうこと。
ま行……実生・水切れ・無茎(むけい)
実生苗(みしょうなえ)……種から育てた苗のこと。胴切りや葉挿しから育てたものより、日本の気候に適した苗として、育てやすい傾向にあります。
水切れ……葉にシワがでてたり、苗全体を摘まむように触ると、ハリがなくクタっとしていて、水やりが必要な状態。
無茎(むけい)……アガボイデスのように目立った茎がない品種のこと。
無茎じゃない苗は葉をもぎると茎が現れる。
や行……
薬害……殺菌や予防のために散布した薬により起こる被害。
日差しが強く、気温が高い時に薬を散布するとおきたり、希釈の分量を間違えたりするとおきやすいです。薬を散布する際は使用上の注意をよくご確認ください。
ら行……ランナー・流通名・ロゼット
ランナー……親株から子株へと繋がるへその緒のように繋がっているラインのこと。子持ち蓮華やセンペルビウムがよく見られます。
流通名と学名……
流通名:地域によって呼ばれている名前で、世界では通用はしない名前。
学名:世界で通用する正式な名前。
人で例えるなら流通名があだ名、学名が実名。
ロゼット……お花のような形のこと。語源はroseからきています。
タニラーあるある10選
①ピンセットが何本あろうが見失いがち。
②優先すべき事があるのに、多肉を見てしまうとそっちのけ。そして時間に追われる。
③多肉売り場があると買う気がないのに寄ってしまう。そして気が付けばお買い上げ。
④置き場所がないのに、可愛い子を見つけてしまうとなんだかんだ理由をつけ購入。そして持ち帰り置き場所がない事を再確認して絶望……
でも、寄せ植えしてスペース作り。何がなんでもスペースを作るよ✨✨✨
⑤寒がりなのに冬の寒い時季は紅葉する姿にうっとりして、多少震えながらも見入ってしまう。
⑥紅葉している多肉の写真を撮りまくるのはまだ序の口。重症になってくると無意識に独り言で「か~わ~いィ~い😍💕💕」と心の声が漏れてしまう。
⑦管理がゆき届く範囲の数で育てようと思い、売り場に近づかないようにするが結構気になってしまってしょうがない。
そわそわする気持ちが止まらないようなら多肉中毒の現れ?
⑧普段天気予報を気にしない方でも、春秋以外の季節の天気予報は要チェックする。
⑨持ってない苗だと思って購入したけど、名前が違うだけで実は同じ苗だった。
⑩お花や野菜はうまく育てられないのに、多肉だけは育てられる。
いかがだったでしょうか?当てはまることはありましたか?
多肉ライフ一緒に楽しんでいきましょう✨
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