この記事で分かること
水耕栽培した場合、どんな風に育つのか分かります。
多肉は水耕栽培でも育てられるのか?〈実験シリーズ⑤〉完結
2023年2月28日から実験準備をし、3月17日に3つ共根が生えたところで水耕栽培実験スタートしました。
実験の条件につきましては過去の記事をご覧下さい。↓↓
土で育てないことによりどんなメリット、デメリットがあるのか?疑問に思ったことが実験をやるキッカケになりました。
・管理がしやすくなる。
・コストが減らせる。
・土管理にすることによるトラブル回避。
そんな淡い期待を持ちスタートさせた水耕栽培実験でしたが、先に答えをお伝えします。
『管理めっちゃ面倒くさかった……😭』私ならもう水耕栽培で育てようとは思わないです。
多肉植物の水耕栽培をしたくないと思った3つの要因
1.土に比べ成長しない、もしくは弱々しく育つ
①は肥料入りハイポネックス水に浸けっぱなしで育てている乙女心
肥料入りという事もあり他の苗に比べ子株が出ますし背も高くなるなど成長を感じましたが、茎はヒョロヒョロし、葉は手が少しでも当たるとポロポロ取れる貧弱体質になりました。
②は水にずっと浸けっぱなし乙女心
実験スタート時に比べると葉数が減ってます。でも①の乙女心に比べ茎の太さは実験スタート時と変わりはないです。
③水に5日間だけ浸け、2日間は乾燥期間を設けている乙女心
3つの中で1番葉数が減り、根も乾燥させている間に(特に夏期間)減ってしまいました。このことから乾燥期間は設けると成長に悪影響することが分かりました。
2.紅葉しにくい
土で育てている苗に比べ乙女心の特徴でもある葉先の紅葉が見受けられないです。ただ、葉自体は真夏に比べると緑からクリーム色に変化はしてきています。
紅葉と言っていいのか……紅葉というより多肉が寒がっている時の色な気がします😅理由は、寒くなってきて3つともジュレる葉がチラホラ出てきているからです💧2月まで様子を見ようと思っていたんですが、紅葉するかしないかわかる前に葉が全部無くなりそうな予感がします。
3.水の入れ替えと容器を洗う頻度の多さ
何が1番面倒だったかと言いますと、夏に近づくにつれ水を2、3日に1回交換しなければいけない事です。
あまりに汚過ぎて写真に収めていませんが、暑くなるにつれ水に苔が生えやすくなりました。特に肥料入りハイポネックス水は、水が緑になるスピードが1番速く最短2日で深緑色になります。
この苔の生えた容器を頻繁に洗うのが面倒でした。夏や冬の管理が楽になるかと思いきや真逆の結果に😭
多肉は水耕栽培でも育てられるのか?前回記事からの続きの様子
前回の様子
11月2日
①の肥料入りハイポネックス水に浸けっぱなし乙女心が、失恋して顔面蒼白になったかのような変な青色になってました。
触ると茎からポロっと子株がいとも簡単に取れたので、根に異常が出てると思い胴切りしました。
そして相変わらず葉がポロポロ取れます💧
②③は特にこれといって変化はなく、10月5日の状態と大きさも変わっていないように感じます。気持ちクリーム色になったような?
12月21日
①の肥料入りハイポネックス水で育てている乙女心は、失恋からふっ切れたのか健康的な色になってきました。
②③は①に比べるとクリーム色ぐあいが進みましたが、葉先の紅葉の気配なしです。しかし、まだ最低気温0度を下回る日が12月21日時点で1度もない珍しく暖冬ですが、3つ共葉が数枚ずつジュレて葉が落ちる現象が起きています。
水から引き上げても成長に悪影響が起きる、水に浸けていても寒さでジュレる、室内管理は徒長の原因になる……このこともあり実験をここで終了することに決めました。
【もう土は不要?】多肉は水耕栽培でも育てられるのか? まとめ
多肉育成に土は必要だニャっ!
水耕栽培で1年中外管理は難しいのと、土で栽培するより手間がかかります。
大きくするには液肥が必要になりますが、液肥を使用すると気温が上がるにつれ苔が生えやすく、苗自体も病弱に育ち、紅葉しにくいのでおススメはしません。
定期的に肥料入りハイポネックス水を入れ替えているので、コストもかかっています。
水耕栽培で育てた苗は土で育てた苗に比べ根が細く、水から引き上げ乾燥させると育った根は減り、葉数も減りやすかったので悪影響します。
虫被害や土がある事によって起きるトラブルはありませんでしたが、水に苔が生える事により根に苔がくっつきそこから菌が入ることがありました。
手間がかかるのに健康的に育たない・紅葉しにくい・コストかかるからメリットを感じられなかったニャっ
・管理がしやすくなる。✘
・コストが減らせる。△
・土管理にすることによるトラブル回避。△
過去の多肉実験のその後の様子〈実験シリーズ②と④〉
多肉育成は土で紅葉に変化はあるのか?〈実験シリーズ②〉
この実験では真ん中の名無し多肉が肥料が抜けきれず暖かくなってきてしまい、紅葉しないまま実験が終了してしまいました。
なので紅葉した姿をご覧いただきたく密かに育てていました。
現在の様子はこちらです。
並び順は左から順に多肉植物&ミニ観葉の土→鹿沼土→かる~い培養土の順です。
無事紅葉してきています😭 赤くなる子でした✨あの緑からのこの変化、多肉はこれも楽しみの一つですよね💕
肝心の紅葉していった順です↓↓
………ほぼ同じ?②鹿沼土が気持ち色が濃いぐらいです。時間が経過した土はどれもさほど差はなくなるのかもしれませんね💧
多肉を大きくする為にはどの方法が効率的か実験〈実験シリーズ④〉
画面上段は全て肥料入り(①~④)、中段は*肥料無し(⑤~⑧)、下段は水やりは全て肥料入りハイポネックス水(⑨~⑫)。
*オリジナルブレンド土だけは元肥入り培養土を少々使用しています。
土は左の列から順に、培養土100%(①⑤⑨)、オリジナルブレンド土(②⑥⑩)、鹿沼土100%(③⑦⑪)、多肉の土100%(④⑧⑫)。
鹿沼土(③⑦⑪)は土が乾いてなくても1週間に1度は必ず水やり、他の苗は全ての土が乾いたタイミングで水やりします。
10月5日に終了した効率よく大きくするための実験ですが、この日を最後に水やりは全て同じタイミングで、肥料入りハイポネックス水も使用せず水のみにして何となくそのまま育ててました。
他に育てている多肉が紅葉し始めている中では、まだまだ緑ですが上から2段目は肥料を使用していないからか、肥料を吸わせていた多肉よりは色が変わってきています。
そして⑫を除き、肥料入りは液肥でも固形でも吸わせていた苗は大きく育っています。
①⑨の土は培養土、①固形肥料入り、⑨水やりは肥料入りハイポネックス水で育てていた苗は子株もたくさん出て、⑨に関しましては園芸ラベルが苗の成長によって押し出され、そり返ってしまっているほど立派に成長しています🤣
ただ、培養土は水もちが良いのと腐葉土やバーク堆肥を含んでいるものが多いので、高温多湿の環境が続くとコガネキヌカラカサタケが生えやすくなるので注意が必要です。
このキノコ自体は悪さはしないそうですが、キノコが生えるということは高温多湿の状態が続いているということなので、それが原因で苗がダメになる事が多いです。
生えた土を取り出すと、胞子らしきものが無数にあり気持ち悪かったです💧
培養土は大きくするのに良かったんですが、こういったことがあるので良し悪しありますね。
定期的に植え替えて蒸れやすい時季だけ水はけの良い土にする等対策するのも良いかもしれません。
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