多肉は乾燥には強くても蒸れに弱い植物。間違った水やりのタイミングや量をあげてしまうと、場合によっては蒸れや凍結で枯れてしまう事があります。
基本は土が完全に乾いて、数日あけてから水をあげます。
この記事でわかる事
- 季節別の水やり頻度
- 水をあげる判断基準とタイミング
水が足りている多肉と足りていない多肉
水が足りている多肉は苗全体を摘まむように触ると張りがあり弾力を感じます。
水切れ多肉はシワがでたり、張りや弾力を感じません。写真以上に水切れが進むと水を慌てて吸わせても、復活が難しくなります。
しかし、外葉はダメになっても中心部が少しでも元気なところがあれば、苗自体は小さくなりますが復活する可能性がありますので、最後まで諦めないで下さい。
枯れる寸前まで水切れを起こしてしまった場合は、苗単体もしくは苗を植えた鉢ごと水を張ったバケツに1日中入れてしっかり浸し水を吸わせましょう。浸している間の置き場所は、暑い時季は涼しい日陰で管理、冬は凍らない場所で管理します。
鉢ごと水に浸した場合はバケツから引き揚げた日から、1~3日経過で葉に張りがでてきます。それでも張りが戻らなければ土が1度乾いたら、またすぐにたっぷり水やりして水分補給させます。
苗単体では、1~2日間は水に浸した状態にします。その後は2日間ぐらい日陰で保管します。まだ水切れを感じるようなら再度水に浸して水を吸わせてから土に戻します。
水だけでも復活しますが、リキダスという活力剤を水に混ぜるのも1つの手です。
多肉植物の土が乾いているかどうかの見極め方
- 目視:目で見て土が濡れていないか確認。
- 重さ:完全に乾いている時に鉢を持ち上げ、その時の重さを感覚で覚えておく。(水やり後の重さチェックは、水が土にしっかり浸み込んだかどうかの確認にもなります。)
- アイテム:水やりチェッカーというアイテムを使用する。
- 土を触って確認
※確認方法はどの確認方法でも大丈夫です。私は目視や重さで判断しています。
多肉植物の春秋の水やり頻度
最低気温が0度以下になる日が完全になくなったら安心して水やりが出来ます。大体の多肉は春秋に成長期を迎えます。土が乾いて2~3日程度経ったら鉢底から水が溢れ出るぐらいたっぷりあげましょう。
成長期は多肉も水を吸うのが早いです。ラウイや月花美人等のムチムチ系多肉以外は、(使ってる土により、かなり変わりますが)6~10日に1回ペースぐらいの水やり頻度になります。(あくまで目安なので土や苗の様子を見て、必要だと感じたらあげて下さい。)むちむち系多肉は他の多肉より3~5日ぐらい更に水をあげない期間を長くして大丈夫です。※むちむち系多肉の水をあげ過ぎている場合は、割れ目みたいな傷が出てくる事があります。
春秋型じゃない多肉も、この時期は土や苗の様子を見て、必要だと感じたら春秋型と同じ水やり方法で大丈夫です。心配な場合は水やり回数を少し減らして下さい。
秋は最低気温が5度ぐらいになってきたら、水やり頻度は春よりは寒くなるにつれ減らして下さい。葉の中の水分量が多いと冬に凍ってしまうリスクが上がるので、そのリスクを少しでも下げる為です。
特にムチムチ多肉は水分を多く溜められる分、凍りやすいので冬に向けて水をかなり切り気味にした方が得策です。
多肉植物の夏の水やり頻度とタイミング
夏型の多肉以外は成長がゆっくりになる時期です。この時季の水やり頻度は意見が分かれます。
水を頻繁にあげる派の意見:水が足りていないと葉焼けや、酷いと高温障害になるからあげた方が良い。
水を頻繁にはあげない派の意見:水やりする事により、土が乾くまでの間が蒸れやすく、枯らしてしまうリスクが上がるから頻繁にはあげない方が良い。
どっちの意見もよく分かります。
私は間をとって、水切れを感じなければあげないようにしていますが、猛暑だった日はクールダウンを兼ねて夕方にサラッと次の日には乾く程度の量の水をあげる事もあります。春秋よりは水やり回数は少なくなっています。
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多肉植物の冬の水やり頻度とタイミング
水切れが酷い場合を除いて、水やり頻度はグッと減ります。苗の状態次第ですが月に1、2回程度(冬型多肉は2、3回ぐらい)、ムチムチ多肉は2ヵ月に1、2回程度です。(それぐらいでもムチムチ多肉は乾燥には強いです。)
あげるタイミングは、最低気温が3度を切らない日が3日間以上続く時の初日の午前中です。その期間で乾くように水やりの量は意識して少なめにあげます。
私は鉢底から水がギリギリ出ないぐらいにしてます。(鉢がかなり小さい場合は気にせずたっぷりあげてます。)
水切れしすぎている場合は、気温関係なく水をあげます。
ただし、気温が0度近い夜間は暖房の効いてない室内で、土がある程度乾くまでの間は管理。完全に室内管理という訳ではなく、日中は直射日光が当たるよう外管理です。(寒さの厳しい地域は除く)
多肉植物の春夏秋冬の水やり方法のまとめ
どの季節も水やりの回数を決めるのではなく、あくまで苗と土の状態を見てあげるのが良いです。
それでも迷うという時は、水をあげない選択で大丈夫かと思います。
乾燥には強く蒸れに弱いので水をあげ過ぎて枯れる方が割合としては多いからです。
ただ、冬場だけは多少の水切れをおこしてるぐらいが丁度良い事を忘れないで下さい。
最後まで読んで頂きありがとニャ
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