「多肉植物の寄せ植えが育ていくうちに崩れてきた。」、「以前のように整った形に戻したい。」そんなお悩みはありませんか?
この記事では仕立て直し方について解説していきます。
この記事で分かること
・寄せ植えの崩れる原因が分かる。
・ゼロからの仕立て直しと部分仕立て直しをする場合のメリットとデメリットが分かる。
・崩れた寄せ植えの部分的仕立て直し手順が分かる。
多肉植物の寄せ植えの崩れる原因とは?
原因が分かっていればある程度対策ができます。もちろん対策していても防ぎきれないこともありますが、対策をしているものとしていないものとではだいぶ変わってくると思います。
多肉植物の寄せ植えの崩れる原因:寄せ植えに使用した苗が寄せ植えむきではなかった
苗が『どのように成長するタイプか』を把握して寄せ植えをしないと形が崩れやすいです。
苗のタイプには、縦に伸びる・垂れる・横に広がる、大型になるタイプ・小型があり、更に水好きかそうじゃないか?も影響します。
縦に伸びる苗:黒法師や愛染錦などのアエオニウム属、乙女心、若緑など。
垂れる苗:ルビーネックレスなどのネックレス系。
大型になるタイプ:カンテ、アフターグロー、ゴールデングロウなど。
小型タイプ:姫秀麗、パープルヘイズなど。
水好きタイプ:薄葉系多肉、セダム、ネックレス系など
対策:
寄せ植えするなら全体のほとんどをエケベリアでまとめた方が崩れにくいだけではなく見栄えも素敵になります。
勿論エケベリア以外の属性も寄せ植えに使用しても上手く育てている方はいらっしゃいます。ですがエケベリアの大型になるタイプ以外は、あまり寄せ植えを崩すような成長をするものが少ない傾向にあります。なので初心者さんほどおススメします。
ちなみに寄せ植えをする時にエケベリアだけだと、どうしても隙間はできます。そんな時はパープルヘイズや姫秀麗のような成長しても広がりすぎない小型品種で隙間を埋めるとキレイにまとまります。
それでも挿しずらい場合は、小型品種の葉挿しを隙間から撒いておくと、葉挿しが成長した時にまとまってくれます。
多肉植物の寄せ植えの崩れる原因:時期によるもの
梅雨や日差しが強い時期は密集している分蒸れやすく、体調不良や苗の消失により最も崩れやすいです。
対策:
風通しをよくし、ある程度遮光された場所で蒸れにくい環境にしてあげることです。
多肉植物の寄せ植えの崩れる原因:管理している環境によるもの
寄せ植えの管理する場所は徒長しない程度の優しい日差しが当たる場所が適しています。それは植える時に大きくするのを目的とせず、『現状キープ』がベストな状態で植えているからです。
日光不足は徒長し、日当たりが良すぎることで苗が成長しバランスが崩れます。
対策:
季節ごとに合わせて丁度良いベストな環境を見つけること。
多肉植物の寄せ植えの崩れる原因:肥料や栄養のある土による崩れ
1番キレイに見える状態で寄せ植えをしているので、極力成長させない育て方を心掛けないとバランスが崩れます。
対策:
肥料となるものを一切あたえないこと。
多肉植物の寄せ植えの崩れる原因:水やり加減
水好き多肉と、乾燥を好む多肉を一緒に寄せ植えすると、水やり加減が合っていないと水好き多肉がカリカリになってしまったり、乾燥を好む多肉がジュレってしまったりして寄せ植えが崩れてしまうことがあります。
日差しが強い時季以外は平気かもしれませんが、寄せ植えに使用した雑草系セダムの夏越しはカリカリにしやすいです。
対策:
草系セダムは使用しないかポイント水やりをすると良いです。
ゼロからの仕立て直しと部分仕立て直しのメリットとデメリット
一言に仕立て直すと言ってもゼロから仕立て直す方法と一部分だけ直す方法の直しと2種類あります。私は全体の半分以上が崩れてる状態ならゼロから仕立て直しします。メリットとデメリットをご覧いただきどちらの方法で仕立て直すのかご検討ください。
ゼロからの仕立て直しのメリットとデメリット
全体の半分かそれ以上土が見えているぐらいならゼロから仕立て直しした方が速いです。
メリット:
- 苗同士のバランスを見ながら仕立て直しできる。
- 枯れ葉取りがしやすい。
- 根に異常がなかったか、土が苗に対して合っていたか確認できる。
- 根詰まりの解消ができる。
- 植えやすい。
- 植えていた物が木製やブリキのように状態が維持できないタイプなら、劣化状況が確認でき新しい鉢に植え直しできる。
- ロゼットの形が崩れてしまった苗の形を整えられる。
デメリット:
- 新しい土が必要になる。
- 部分的に仕立て直すより時間がかかる。
- 根をあまり張れていない状態で、暑さ寒さが過酷な時季に入ってしまうと耐えられず枯れてしまうことがある。
部分仕立て直しのメリットとデメリット
半分以上の苗が無事だった場合や、暴れている程度なら部分的仕立て直しでも大丈夫です。
メリット:
- 部分的にしか仕立て直ししないので、ゼロから仕立て直すよりは早く仕立て直しできる。
- 追加する新しい土が少なくて済む 。
- 根詰まりしていることによって、ある程度の暑さ寒さに耐えることができる。
- 健康的に伸びて暴れた多肉(通称:暴れ多肉)を楽しむことができる。
デメリット:
- 土やオルトランDXを追加する時に土が苗にかかりやすい。
- 枯れ葉取りがやりにくい。
- 根詰まりが解消されない 。
- 根や土に異常があった場合、気づきにくい。
- 使っている物が木製やブリキタイプだった場合、劣化状況は外側からしか確認できないため、移し替えが必要なくらい劣化していても気づきにくい。
- ロゼットが崩れた苗の形を整えにくい。
- 植えにくい。
多肉植物の崩れた寄せ植えの仕立て直す方法:部分仕立て直しの手順
ゼロからの仕立て直しは、無事な苗を土から引っこ抜く→ロゼットの形が崩れた苗は葉をもぎって形を整える→植え直す。だけなので割愛します。
①仕立て直し不要な苗は残し、伸びきった苗はカット。痛んでる苗は引っこ抜きます。
②苗についた枯れ葉や、土の上に落ちてる枯葉を全て取り除きます。
※土の表面にネルソル(固まる土)を使用しているなら枯れ葉取りの後に、土を柔らかくするため植えてある苗ごと水にしっかり浸け、土を柔らかくし取り出します。
③オルトランDX を土に撒きます。(③で撒かずに④の土に混ぜて追加するのも有りです。)
④小さめのスコップを使って新しい土を追加します 。苗同士の間までしっかり追加してください。
⑤苗を追加したいところはピンセットで土を挿すようにしてほぐしておきます。
⑥新しい苗を追加します。
土が見えないように隙間にセダムを詰めても良いですし、苗が多少大きくなることや風通しを考慮して詰め過ぎないようにしても良いと思います。
仕立て直しする時季が蒸れやすい時季でなければ、仕立て直しが終わったタイミングで水やりをして、余分な土を落とします。
蒸れやすい時季なら、1週間ぐらい経ってから水やりをします。
置き場所は直射日光があまり当たらず、でも日陰過ぎない(徒長するようなら日が足りていないです。)バランスの良い場所を見つけて育てて下さい。
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